華やかな台北のゲイシーンの端っこで、ひっそりと営業しているフケ専サウナ。「ゲイの老後」という普段はイメージしずらい現実が、そこでは垣間見ることができました。



これがリアルなメゾン・ド・ヒミコ?!

台北の西門駅から徒歩7〜8分の場所に「皇宮三温暖」というゲイサウナがあります。先日、ブログの取材のためにお邪魔したのですが、こちらのサウナ、何を隠そうフケ専(中国語:考古族)の方々が集うハッテン場なのです。スタッフも常連さんと見られるお客さんも、60歳前後のご老体・・・と、言いたいところですが、皆様、個室をちんぽビンビンのまま出たり入ったり、まぁ、元気その物です。その光景は、まさにリアル版のメゾン・ド・ヒミコでした。

サンダルでオナニー?!

そんな「皇宮三温暖」ですが、中には、もちろん、比較的に若いお客さんもいます。回転寿司の法則(同じようなネタが流れてくると無意識に、その中で一番良いものに興味をもってしまうという心理状態)で、3人くらいにアプローチをしてみましたが、全員に断られました。やはり、皆さん年上の方がお好みのようです。その中の一人が、視線を絡めてから個室に入っていったので、「おっ!シャワ浣でもしてきたのか?」と思い、期待を膨らませて覗いてみると、なんと、さっきまで履いていたサンダルでちんぽを挟んで、オナニーをしているではないですか。しかも、なぜか、地面に触れる側で、火起こしのようにくるくるとデカマラをシゴいています。まさに「カオス」という言葉をツイートしたくなる一幕でした。

要介護レベルのおじいさんの登場

しばらくすると、おじいさんが付き添いの60歳くらいの男性に支えられながら、サウナへ入っていきました。筆者の推測では、恐らく80歳は超えているであろう要介護レベルのおじいさんです。失礼ながら、俗にいう桶専の人には、超ド級のお相手だと思います。おじいさんは、何度かサウナと水風呂を往復し、連れの男性や他のお客さんとの会話を愉しんでいました。そして、小一時間ほどして、満足げな顔をしてサウナを後にしていきました。

自分のゲイとしての老後を考える

メゾン・ド・ヒミコは観たことがありますが、それを現実に目の当たりにすると、否が応でも、自分のゲイとしての老後を考えてしまいます。ゲイの老後は、こうあるべきだという一般的な答えがないため、悲観的に考えがちなテーマです。ただ、こうありたいという理想や、こうはなりたくないという反面教師を、時には描いてみることで、少しでも楽観的、且つ、計画的に歳を重ねていけるのではないかと思いました。まさか、ハッテン場に行って、老後について考えさせられるとは想像もいませんでしたけどね(笑)

-台北- 皇宮三温暖については、こちら!

<最終更新:2015年5月>


- 関連記事 -