東南アジア諸国の中で最も入国審査で不快な思いをさせられる国、ベトナム。そのベトナムのタンソンニャット空港で、不当に入国を拒否された体験談と対処方法をまとめました。


まさかの入国拒否!

先日、ベトナム航空でシンガポールからホーチミン経由で帰国する際に「せっかくだから、ホーチミンにも寄って帰ろう」と思い、乗り継ぎ時間が16時間の便を選択しました。タンソンニャット空港に到着後、入国審査官にパスポートを渡し、乗り継ぎ便の航空券を見せると「ノー!」の一点張りで、乗り継ぎカウンターを指差し、パスポートと航空券を突き返されました。「え?このままじゃ入国できない!」と焦った筆者は「なぜ?」と聞き返すも審査官は無視。周りからの痛いくらいの視線を感じながら、仕方がなく、乗り継ぎカウンターへと向かいました。

前回の出国から30日以上経過しているか?

「微笑まない国ベトナム」の国民性と言うべき愛想のなさで仕事中の乗り継ぎカウンターのスタッフに「審査官に入国を拒否されたけど、どうしたらいい?ホテルも予約しているし、どうしてもホーチミンに入国したいんだけど」と伝えると「前回のベトナムの出国はいつだ?」と聞かれました。ベトナム政府は、2015年からノービザの日本人の入国に関して、前回のベトナム出国から30日以上経過していることを新たに入国条件に加えました。これは、乗り継ぎのための一時入国でも、例外なく適用されます。パスポートの2014年の出国スタンプを見せて、30日以上経っていることを説明。もちろん、筆者はこの条件をクリアしています。

入国に必要な最低乗り継ぎは何時間必要?

タンソンニャット空港に14:15到着予定だった飛行機は、悪天候が原因で着陸を断念。その為、カントー空港を経由し、3時間遅れの17:15に到着しました。成田空港行きの便は、翌朝6:10発です。ベトナム入国に必要な最低乗り継ぎ時間は、明確にはされていませんが、ベトナム航空のスタッフ曰く6時間以上とされているそうです。今回は、飛行機が遅延したものの、12時間以上の乗り継ぎのため、この条件も筆者はクリアしています。

スタッフが言い放った衝撃の一言

結局、乗り継ぎカウンターのスタッフが思い付く全ての条件をクリアしていた筆者。たぶん、もう面倒臭くなったのでしょう。彼らが言い放った衝撃の一言。それは「トライ・アゲイン」です。一瞬「はぁ?」と思いましたが、言われた通りに別の審査官にパスポートを渡すと、なんと、すんなり入国できてしまったではないですか。ベトナムの入国審査、恐るべし!です。そして、落ち着きを取り戻し、18:00空港発の最終の152バスに乗りながら思ったのです。あの初めの審査官、絶対、今日の18:10と明日の6:10を勘違いしてたよな・・・と。

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ベトナムで入国拒否された時の対処法

ベトナムの入国審査官には、本当に不快な思いをさせられることが多いです。ただ、彼らは、彼らのやり方で仕事をしているだけのようです。不快な思いをしないための旅行者側の心掛けとしては、①パスポートとベトナムを出国するための航空券を提示する。②航空券がない場合は、ベトナム語で書かれたバスの予定表などの資料を用意する。③前回の出国スタンプのページを把握しておく。④ヘラヘラせずに、毅然とした態度で審査を受ける。以上の4点です。それでも、不当に入国を拒否された場合、最後は、やはり「トライ・アゲイン」この一言に尽きるのかもしれません。

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<最終更新:2015年5月>


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